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箱閉じクランプの作り方

第335回 河村 盛介(2026.2.20)

私の工房では、趣味でバイオリンを作りたい方のための製作教室をやっています。

バイオリン製作では、様々な道具を使いますが、中にはホームセンターなどではなかな手に入らない特殊なものもあります。
今回、教室の生徒さんのために、チェロの箱閉じクランプを作ってみました。箱閉じクランプとは、表板、裏板を横板と接着してボディーを組み立てる際に、板を固定するための道具です。
趣味で製作をされる方の中には、こういった道具を自作する方もいらっしゃいますので、参考になればと思って、その作り方を紹介したいと思います。

今回製作したのは、写真のような箱閉じクランプです。
上下の押さえの中心にボルトを通し、ネジで締め付けられるようにしたものです。
チェロサイズですが、寸法を調節すれば、同じ手順でバイオリン用も作ることができます。

使用した材料:
MDFボート(厚さ18mm)
コルクシート(厚さ2mm)
両面テープ
ビニールテープ
六角ボルト(M6, 200mm)
ワッシャー
蝶ナット


1.MDFボートの片面に両面テープでコルクシートを貼り、コルクシートの表面にビニールテープを接着。

2.コルクシートを貼ったMDFボートを、ホールソー(φ32mm)で丸くくり抜いて上下の押さえを作る。

3.上下の押さえの一方に、六角ボルトの頭が埋まるように座繰りドリルで穴を開ける。

4.座繰りドリルで開けた穴に、六角ボルトの頭をハンマーで叩いて埋め込む。

5.もう一方の押さえに六角ボルトを通し、ワッシャーと蝶ナットを取り付けて完成。

 

箱閉じクランプには違うタイプのものもありますし、寸法もこれに限りませんが、道具を自作する際の何かの参考になれば嬉しいです。