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2つの展示会参加報告と新作ヴァイオリン

第271回 高橋 明 (2023.6.20)
コロナ禍以前は毎年秋の弦楽器フェアに合わせて日本に一時帰国していたのですが、
今年は数年ぶりとなる春の一時帰国ができました! 
 

今回は2つの展示会に参加致させていただきました。

まずは、5月2日・3日に大阪市中央公会堂で開催された
第13回関西弦楽器製作者協会の展示会を紹介させていただきます。

 

豪華で広い会場で、みなさんにお会いすることができました。

この展示会に参加するのも久しぶりですので、なつかしい感慨でいっぱいです。

二つ目は、5月20日・21日に池袋の自由学園日館講堂で開催された第18回日本バイオリン製作研究会作品展示会です。この展示会もコロナ禍ということもあって数年ぶりに参加致しました。イタリア留学以前のアマチュア時代からの友人たちにも再開することが出来、懐かしさもひとしおです。

イタリア留学以前のアマチュア時代からの友人たちにも再開することができて、こちらも懐かしさがいっぱいでした。

 

二つの展示会での、本年完成したばかりの新作ヴァイオリンです。(1715年製アントニオ・ストラディヴァリ「クレモネーゼ」モデル)

 

表板に蝶杢(ハーゼ)模様のある材料を使用し手に持って揺らしてみると模様がキラキラと輝きます。音色に関しても、煌めく深い音色を奏でます。

 

今回の滞在では、二つの展示会参加ということもあり、余裕を持って1か月以上という長い滞在期間を予定していたのですが、最初の展示会中にのど風邪をひいてしまいました。そのため、折角足を運んで頂いたお客様には声がまともに出せずご迷惑をおかけしました。友人たちにふざけて森進一や紅の豚の物まねなどして遊んでいたのですが、それが災いして翌日から声が本当にでなくなってしまいました。幸い発熱は無く、元気ではありましたが、思うように会話が出来ずの不甲斐ない1週間を過ごしました。

しかし、5月末には無事にクレモナに戻りました。今、時差ボケの中この原稿を書いています。
また次回、日本で皆様にお会い出来るのを楽しみに、製作活動をしていきます。