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生き生きした人生を

第265回 細野 正洋 (2023.3.20)

 自分ではまだ若いと思っているが、心身ともに衰えを感じる時がある。

 年のせいだけではなく、自分自身で汗を流さなくても用が足せる生活による運動不足、知りたいことは頭を使って努力しなくても簡単に手に入る便利さによるものであろう。

 

 そこで私は、これからも身体を自由に動かすことができるように、学生時代に痛めた膝を人工関節にすることを決心。まずは痛みをかばいながら卓球をやっていた左膝を手術した結果、4か月後には復帰でき、痛みがなくなるとはこんなにも快適なのかと、もともと悪かった右の膝の手術も、前回の手術の6か月後の今年の1月にやり、目下自主リハビリ中で経過は順調、2,3か月もすれば、と期待している。

 次は、楽器作りで酷使する手の親指も痛く、楽器を弾くのにも不自由なので、手術して自作のチェロを楽しみたいと思っている。

 この種の手術では、やれば治るものではなく、術後のリハビリが結果に大きく影響する。人任せではなく自分で工夫しながら、辛いリハビリをやり通さなければならない。結果が表れてくると大きな励みになる。

 

 他方、文章を読む際、読めるけれども書けない漢字が多いこと。

文章を書く機会が少ないため、いざ書こうとすると簡単な漢字が思い出せないことがある。

今は、パソコンにひらがなを打ち込めば漢字に変換してくれるので、候補の中からそれらしきものを選択するだけで済む。従って自分で書く必要もなければ、紛らわしい漢字や筆順を確認する必要もない。

 最近、気になる漢字に出会うと “自分で書けるか”と問いかけることにしている。書けない・読めない漢字があると専用のノートにクイズ形式で記録して、ちょっとした合間を利用して自作のクイズに取り組んでいる。

 漢字だけではなく、気に入った言葉や漢詩・英語表現もその対象にしているが、すぐに覚えられるものと、覚えたつもりでもすぐに忘れてしまうものがあるのはどういうことであろうか。繰り返し記憶することは脳の活性化に良いはずである。

 

 人間の身体は年齢には関係なく、使えば使うほど進化し、使わないとどんどん退化してしまうと言われていることを信じて、自分なりの心身の強化(維持)に取り組んでいる。

そのためにも、多くの人との交流を通じて刺激され、新しいことにもチャレンジし続けたい。