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Contraforma

第96回 前田 壮学(2015.06.05)
前田 壮学

contraforma(コントラフォルマ)とはイタリア語で表板と裏板を固定する台のことです。この台は弦楽器製作において、必須ともいえる誰もが使う固定台です。この台を使って丸ノミ、豆カンナそしてスクレーパーで表板と裏板のアーチを作り、製作家が考える板の厚みに削ります。これらの工程は楽器製作にとって一番重要な作業で、楽器の音を作っているとも言えるでしょう。この固定台を先日作ったのでご紹介いたします。

まず厚みのある板を用意します。今回はセンという材木を使いましたが加工しやすい材木であれば、何でも良いと思います。ストラディヴァリはクルミの木を使っていたようです。

この板をカンナで平面を出し、そして丸ノミで表板と裏板のアーチが納まるように削っていきます。

次に固定するために必要な部品を作ります。これは表板と裏板のアウトラインに合うように作り、ネジで固定するので穴を開けます。そしてアルミ板を裏に接着し、これも穴をあけます。

写真のように穴を開ければ大きさの異なるモデルも固定できます。この部品を4個作り、板の四隅にネジで固定します。

そして必要のないアウトラインを切り、切断面をヤスリで整えます。これで完成です。

今回作ったコントラフォルマはヴィオラ用です。

左写真のように固定して作業をしていきます。

この固定台は弦楽器関連の道具を扱っているお店で買うことができますが、ほとんどの製作家は自作していると思います。製作家によってデザインや固定する仕組みが様々です。皆様も工房やお店で機会があればご覧になるのも面白いかとも思います。

次回は6月20日更新予定です。

次回、関西弦楽器製作者協会展示会は2018年4月22日(日)です