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「リウテリア」って何だろう?

第73回 清水 ちひろ(2014.06.05)
chris

「リウテリア」って何だろう?バイオリンの街クレモナにいるとみんながぶつかる問題です。

リウテリア=弦楽器業界と一般的に呼ばれる私達の仕事の世界は、他の多くの業界と同様に多種多様な仕事からなっています。

木を育てる人~木を売る人~楽器を作る人~弓を作る人~楽器のアクセサリー(糸巻きや駒など)を作る人~弦を作る人~楽器を卸す人~楽器を修理する人~楽器を小売りする人…。それぞれの行程の中にさらに経理、営業、宣伝、販売、人事…経営する人、雇用される人…たくさんの人が関わって動いている仕事のひとつです。これらの仕事の一つを何人もの人で運営する会社もあれば、いくつものことを一人でする人もいます。

イタリアの製作学校では楽器を作ることをメインに授業が進むのですが、残念な事に『仕事』に関する授業や講義、アドヴァイスはないのが普通です。弦楽器職人という言葉だけが一人歩きし、頭の中には数々の疑問が発生し多くの人が進路に迷っているのが現状です。

そんな疑問を解決するべく、協会会員の篠崎渡さんがイタリア~イギリス出張中の時間をさいてご自身の日本での仕事を例にクレモナにてガイダンスを催しました。
私もクレモナに10年以上いますが、初めての試みだったのではないでしょうか。在学中の人、卒業生、開業している人、色んな立場の日本人が25名以上集まりました。

ご自身の会社での具体的な数字、質疑応答などを含めた1時間半の会合。
数ある『仕事』の一例ですが、日本でバリバリ仕事をしている方による実体験からのお話し。
普段、聞きたくても誰に聞けば良いのかわからない具体的な仕事の内情について皆真剣に耳を傾けていました。

濃厚なイベントの後はみんなで町のPizzeriaへ。
ビールとピッツァが世代を超えて仕事の話しや悩みを話す起爆剤となりました。

参加者の多くにには将来を考える良いきっかけになったと思います。
日本でのリウテリアとしての仕事の多くの実情、現状を数字と写真を使って、実戦的なレクチャーの形で説明していただきました。
改めて仕事内容の見直し&改善に努めなければという思いに駆られる一夜となりました。

次回は6月5日更新予定です。

次回、関西弦楽器製作者協会展示会は2018年4月22日(日)です