1. ホーム
  2.  > 連載コラム
  3.  > 第71回 馬戸 建一(2014.05.01)

展示会に寄せて

第71回 馬戸 建一(2014.05.01)
馬戸 建一

バイオリン製作に携わるようになって19年。高校を卒業後、父親の経営するバイオリン店「弦楽器BATO」で働くようになり自ずとこの道に入りました。流れに身を任すタイプの人間なので親の思惑通りだったのでしょう。その頃は製作など未知の世界。偶然にも1年後に開校した大阪高槻の製作学校「バイオリン工房クレモナ」へ入学できました。その学校での講師であった岩井孝夫師より会長の座を譲り受けました。名だたる先輩方を差し置いて、会長という肩書にかなりのプレッシャーも感じるのですが、このあたりも流れに身を任せてみようと思います。

前回、私がコラム担当させていただいたのが3年前。現在の私はというと、もう2児のパパです。下の子が、ちょうど前回のコラムに書いた上の子の歳になり、私はあと2年で40歳。今風に言うとアラフォーというやつですが、40歳といったら不惑=「迷いがない」ですよ。本当に?やっと自分の脚で立った30歳は、ついこの間では?

孔子はともかく、現代の40歳で迷いのない人生を送っている人なんて、はたしてどれくらいいるだろうか?それどころか、みんな迷いだらけじゃないだろうか?迷いが一切なければ、どんな楽器が作れるのだろう?キラリと一本筋の通ったような音の楽器が作れるのだろうか?年齢は勝手に積み重なっていくもの、まして流れに身を任すタイプですので(笑)、日ごろ深く考えることはないのですが、改めて考えてみると、人生の速さやタイミングというものに驚いてしまいます。

関西弦楽器協会の会長に就任し、今後ますます勉強、成長させていただくチャンスにも恵まれ、私なりにではありますが、みなさまのお役に立てるよう努力していけば、さらに十数年後には「天命を知る」ことができるのかな?天命、知りたいですね(笑)

そんな私の会長就任後最初の大きなイベントが、今年で6回目となる今回の展示会です。
今年はビオラが主役の展示会。さまざまなサイズ、思惑のビオラが22本集結。それに合わせて選抜された数台による弾き比べなども企画されています。お気軽に足をお運びいただき、直接やり取りさせていただけましたら、今後の製作のみならず、次回第7回、第8回へと更なるアイディア、企画に繋げていけると思います。

一人の職人として、そして関西弦楽器協会の会長として、全身全霊で頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます!

次回は5月20日更新予定です。

次回、関西弦楽器製作者協会展示会は2018年4月22日(日)です