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仕事は好きですよ。

第149回 東 義教(2017.12.05)
東 義教

皆さまこんにちは、この道24年、44歳にもなりいろんなところに脂のりまくりのコントラバス職人ヒガシ絃楽器製作所の義教でございます。

24年もやってたら勝手にベテランスゴ腕職人になるだろうと若いときは思ってたのですが、作っても作っても、知らない事や上手くいかない事が無限に出て来て、奥の深さを24年経った今『考えの甘い若僧やったんやな。』と思い知らされています。

しかしよく考えたらオヤジなんか15歳からこの仕事始めて今年で73歳の58年のキャリア、24年の私がスゴ腕職人になれる訳ないか、継続は力なり、精進いたします。わはは。

ヒガシ絃楽器製作所は昭和54年10月に私のオヤジが始めまして、今年で創業38年になります、
38年てけっこう来たなと思ったんですが世の中には創業100年越えるような老舗とか言われるお店なんかあったりして。
ウチなんかまだまだなんですが、100年程続けようと思えば1代目、2代目、3代目と代替わりしていく訳ですがウチもその段階がそろそろ来そうなのです。

と言うのも最近オヤジが病気しまして、これまでオヤジがしていた仕事もやらなくてはならなくなりました、あまりした事がない作業は楽しいですが大変です。
例えば材木の木取り、4メートル程あるカエデの板をネックにしようか、裏板、横板にしようか木目を見ながら決めていきます、優柔不断な私には難しいです、決断力が鍛えられそうです。
オヤジに相談すると、『そんなもん、取れるようにしか取れん、慣れろ。』ですって。

空飛ぶカエデ材。
フシ等をかわしつつネックの一本でも多くとれるよう無駄なく木取りするのはパズルのように頭使います。

他には怖い仕事もあります、モルダーカッターという機械がありまして、テーブルの上に大きな刃物があるんです、そいつが恐ろしい速さで回ってるところに材料を当てて削ります、素直な材料なら良いのですが、逆目や特に木口が凄く怖いです。
オヤジに泣き言いうと『ケガはするな、慣れろ。』ですって。

モルダーカッター、赤い刃物が鬼スピードで回転します。

修理なんかもそう、例えば割れ、オヤジが言うには『ニカワ入れて締めとけ。』
そりゃあそうなんやけど、見てるのとやるのとでは大違い、やっぱり沢山こなして慣れろと言うことか。

まだまだ他にも色々知らない事や、やった事ない事、やりたい事があります、だって24年しか仕事してないもん。
これからも手を動かし体験し慣れていきます(笑)。

次回、関西弦楽器製作者協会展示会は2018年4月22日(日)です